「映画は続く」ー全州国際映画祭 ク・ギョファンの映画への思い

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コロナ禍でオフライン開催が中止されたり、制限が設けられりし続けられている現状。
4月29日、全州国際映画祭が開幕しました。


今年のスローガンは「영화는 계속된다(Films goes on / 映画は続く)」。

映画産業が今の大きな危機を越えて正常化されることを願って映画祭を正常開催するとしました。

私たちの生活の中にはいつも映画が一緒にいるというメッセージを込めて、監督や俳優が思いを語る動画もYouTubeにアップされています。


その中で、ク・ギョファンのインタビュー抜粋記事があったので訳していってみたいと思います。

[영화는 계속된다] 배우 겸 감독 구교환 - 가장 설레는 건, 너를 기다리는 일




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1.自分の生涯、最初の劇場経験。または自分が映画とはじめて恋におちた瞬間。

まだ、ただの片思いみたいで気恥ずかしい。
10代後半、いや、20代はじめ頃?
大学に行く前だったと思う。
映画を観るんだけど、ある瞬間にクレジットが見えて、映画を作るいろいろなパートといろいろな名前が目に入ってき始めた。 あ、映画はすべての人たちが心をひとつに合わせて話を作っていく作業なんだな! その時から自分もそこに加わりたいという気持ちで片思いを始めた。


2.映画が自分を救った瞬間はいつか。

まだ救ったと言える関係じゃないけど、ありがたかった瞬間があった。
スクリーンでかっこいい俳優たちに会うようになって、ある瞬間、俳優をしたいという気持ちを持つようになった。
元々は俳優のために映画を観に行ったから、俳優だけ見ていたんだけど、いつからか全体が見え始めた。
そして特定の監督の作品を観続けた後、その監督のフィルモグラフィーを全部隅々まで調べながらひとりだけの映画祭をやるようになった。
うん、으뜸과 버금*1と一緒に?(笑)




3.今の自分を作った名セリフと名場面

<첨밀밀(甜蜜蜜 / Comrades: Almost A Love Story / ラブソング)>でマギー・チャンがレオン・ライとピンポンみたい徳談(正月に交わす祝福の言葉)をやり取りして「私たちは永遠に友だちでしょ?」と尋ねるシーンがある。
相手に対する気持ちを隠してそんな言葉をかけるのが切なかった。<첨밀밀>が本当に好きだ。<로미오: 눈을 가진 죄(ROMEO / イ・オクソプ監督、ク・ギョファン出演)>でソジョンの名前も<첨밀밀>の登場人物からとった。



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4.いつか演じたい、または演出したい究極のキャラクターと映画があるなら

チャウ・シンチーの相手役をぜひやってみたい。
それほどチャウ・シンチーと一緒のフレームに入りたい。
どんな姿でもお互い演技をやり取りするなら、自分にとってこれ以上ない、究極のキャラクターではないだろうか。
チャウ・シンチーのすべての映画が好きで、彼と出演したい特定の映画を選ぶのは難しい。
ひとつだけ言うと、チャウ・シンチーの違う映画が(その作品に)嫉妬しそうだ。




5.映画にいいたいこと、映画に聞きたいこと

映画야、というのはおこがましいから「君」と呼ぼう(笑)
最近いろんなプラットフォームができたからといって、君をなおざりにし始めてると思われなければいいな。
そこも君で、あそこも君で、ここも君だ。
電話やメールが生まれながらも人々がよりいろんな方式でコミュニケーションできたように、いろんなプラットフォームで君のバラエティに富んだ姿を見せて欲しい。
そして忘れてはならないこと。多くのプラットフォームがあるけれど時間の約束をして、その時間に合わせて劇場で君を待つことがその中でいちばんときめくことだとわかって欲しい。





読んでみて、いちばん最後の言葉にいちばんときめきました♡

この連休中はお部屋でDVD三昧ですが、映画館にも行きたくなっちゃったな。








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*1:有名な映画評論家イ・ドンジンが立ち上げた映画レビューのことでしょうか? 検索すると「디지털 시대, 이동진이 차린 ‘으뜸과 버금’」という記事がたくさんあがってきました。 いつでもどこでも観たい時に観たい作品を観れるようになったが、そんな時代に必要なのはイ・ドンジンが立ち上げた으뜸과버금。 これは昔、自分のレンタル履歴を見て、その好みに合うのはこんな作品だとアドバイスしてくれた“目の肥えたレンタルビデオ店の主人の視点”のようなものだ。 「自分ひとりでは出会えない作品」と接する機会を与えてくれるキュレーター的役割をもつもの。 「あなたにオススメの作品はー」みたいなものでしょうか?