Kオカルトでメロドラマ『怪異』 ストーリー以外のいろいろ 完走メモ

〈景品表示法に基づく表記〉本サイトのコンテンツには、商品プロモーションが含まれている場合があります。

ヨン・サンホ脚本 / ク・ギョファン主演ドラマ『怪異』。
やっと観れた!!(U-NEXTで視聴)


こんな広告メイキング動画観て「いいなーーーいいなーーー早く観たいなーーー!」と思っていたのは、ほぼ2年前になるのか。
日本での配信ないのかな、とすら思っていました。




最近はKオカルトなんて言葉も出てきたようですね。


観ながらメモったものなど(後半に進むにつれ ほぼ無くなる)…




オープニング

어우야담(於于野談 / オウヤダム)は『謗法』でも登場した朝鮮中期に書かれた説話集。
既視感ありありな文字並びダナー 。


新聞や雑誌記事がいくつか出てくるけれど、一時停止しても大きい文字しか読めないㅠㅜ
以下、ところどころPapago翻訳。
めちゃめちゃ機械翻訳文章でーーす。

ナ翁(?)は高麗末の神僧
檜岩寺の住職となって赴任していったが、寺まで及ばぬところで、破られた衣を着た 見知らぬ人が道端に伏せり―――
霊験あらたかな仏像を侮辱してはいけないが故に 大きな懸念があるようだ

霊験あらたかな力が注ぎ入れられた “謎の文様”
呪いを解く方法もなかったし、どうしようもなく厄災を正面から受けるしかなかった
呪いを阻もうとした行動が、むしろ呪いを呼んだようだ
僧侶や村人は、仏像の体の中で遷都(転移?)を行う目的で(仏像を)埋めた



1話

ギフンの書斎


仏教の考古学分野が専門ということで、初期仏教概論とか曼荼羅についての文献が見える。

まとめている報告 PC画面
泥だらけの土埃が混ざり降る怪雨は、だいたいにおいて温帯と寒帯地方の中国・韓国・台湾などで春に発生する黄砂現象の後に多くーーー
各種果物や穀類、昆虫なども混ざって降ったりする例も報告されている
神話や伝説で血まみれの雨が降ったという(?)
1.鬼仏が出ると怪雨や蜃気楼のようなさまざまな兆候が表れるという記録があること
2.古い布に書かれた文字がチベット語の真言と見える
幾重にも結界が施されているものと推定される


登場シーンの胡散臭いモードもいいけれど、こちらも良き……




エンディング曲いいな~~~って思ったらTIGER JKさんやないかーーーい!
(ペンスのデビュー曲を作ってくれたレジェンド ラッパーさん)

嘘に満ちた世の中を照らした鬼仏の目
真実の目を隠した私の胸に夢


あと、チベットを意識したような低音ボイスの入った曲とか、クライマックス時のお坊さんたちの電話越しの念仏大合唱もよかったですね。



2話

ジンヤン郡←チニャン
『釜山行』のDVD字幕表記はチニャンだった。
語頭にくる音はにごらないものが多いはずであり、「日本語に適合したハングル表記法」227pにも지は日本語のチャ行音が対応とあった。
また、ㅎ以外のパッチムがある文字の次に母音であるㅇで始まる文字がくると、前の文字のパッチムは次の文字の母音とくっつくという法則により(連音化)、発音通りの表記をすると지냥
字幕表記もチニャン郡の方がしっくりくる。。。

mongolia.hatenablog.com


話は変わって、『釜山行』ではKTX車内という極限の空間でのパニック。
『半島』は韓国全土まで範囲が広がったけれど、『怪異』はチニャン郡という、なんか、ちょうどよい規模感だったなー。



『怪異』が「韓国ゾンビの最新作」と紹介されている記事をいくつか目にした。
たしかに作中、狂乱した人が他の人の耳を食いちぎる描写なんかはあったものの、ちょっと違和感を感じたかも。
ゾンビ=何らかの力で死体のまま蘇った人間の総称。死者が何らかの外因により蘇り、死体のまま行動するようになった者たち。
作中の狂暴化した人たちは鬼仏の眼を見たことにより呪い発動→ 他人を襲う……なので、私としてはやはり違うのでは、と思う。

ウイルスが原因と言われているのは、チニャン郡が発生源というところから。
『釜山行』『半島』でもチニャンにある工場から漏れ出した科学物質によりゾンビ大量発生という情報が浸透していたし、『怪異』もヨン・サンホ監督の一連の作品群である「ヨンニバース」作品なので。


4話

ギフンとソッキ所長が荒廃した郡内を車で移動
ゾンビ作品あるあるだな~~~



全編通して不穏な画面、雰囲気だったのはとても好き。
黒い雨が垂れてるメインビジュアルも。
仏をを見た人間の目に映るのが “無限の地獄”っていうギャップも。



という『怪異』は実はメロ

「メロ」は 衝撃的な展開を次々に提示することで観客の情緒に直接訴えかけるようなドラマ
ーだそうで。

これまでのヨン・サンホ作品でも見てきた人間模様のあれやこれやなので、既視感はある……
他の登場人物たちのストーリーも併せて、ある意味家族ドラマだったとも言える。


思いのこもったギフン(ク・ギョファン)の台詞
「心は見なければ 存在しない」は良かったですね。
私は「心から目を逸らしても生きていけるけれど、それでは相手を真に理解し共になることはできない。しかし、その心を見ようとすると少なからず傷を負い、ある時には憎悪にも発展する」みたいなことかなーと考えました。
ニンゲンってめんどくさいね。



とにかく、ラストは明るい方向でよかったよかった。




とは思うものの、1話30分前後×全6話のドラマ作品。
映画でいっきに走り切ってもよかったような気がしなくもない。
TVINGだからドラマなんだけど。




ドラマ『怪異』、全話楽しく観ました ദ്ദി˙◡・)

次はドラマ『ソンサン』!