【kakaopageウェブトゥーンメモ】韓国の教会について

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前作『지옥(地獄が呼んでいる)』だけでなくヨン・サンホ監督の代表作でもある『사이비(我は神なり)』でも大きな素材となっている宗教ーキリスト教ー、そして教会について少しでも知っておいた方が作品を理解する上での助けになると考え、少しだけ調べてみました。

少しでも知っていると「あっそういうことか」ということがあるものです。
https://mongolia.hatenablog.com/entry/revelation-samo



まず、韓国はキリスト教が盛んというイメージは、なんとなくありました。
国民の3割がキリスト教徒と言われているそうです。
信徒にならなくとも、子ども時代や思春期、青春期の一時期に教会に通った経験を持つ人も多い、と。
1話で登場するシン・アヨンや友人たちもそういった学生たちなんでしょう。





教会の特徴としては14個の「メガ・チャーチ」(巨大教会)があります。
信教徒が1万人を超える教会が「メガ・チャーチ」と呼ばれています。
数千人規模の教会は普通に多く、地方に行けばそこには小さな教会が多くあります。
規模の大小にかかわらず、自分がどのように生きてゆくかが大きな問題として取り上げられ、キリストのように隣人を愛するためにどのように生きてゆくかが話し合われているとのこと。


韓国の牧師たちは、聖書を神の言葉として非常にうやうやしく扱い、説教には「あなたが生きる道はこれしかないのだ」という力強さがあふれています。
それに対し、韓国のキリスト教徒は何の疑いも持たず、ただひたすらに信じて聴こうとしているような感じです。


韓国の教会の職分のひとつに「長老任」(チブサニム)と呼ばれる職があります。
ひとたび長老に推挙されると終生「長老様」と呼ばれ敬意を払われます。
金泳三大統領が「大統領になるより長老になる方が難しい」と言ったとか。

以上、参考図書





朝鮮戦争の休戦協定後、世界各地の教会がキリスト教関係の団体を通して韓国を援助する役割を果たしました。
支援物資や教会再建のための支援金が送られると同時に様々な新しい教派の宣教師たちも韓国に入国するようになりましたが、この時期の韓国教会は布教と自らの拡大だけに力を注ぎ、一部の教会をのぞいては社会事業に関心を示りませんでした。
朝鮮戦争の後に新宗教が数多く現れたことは混乱した社会情勢を反映しています。

1960年代から一部の教会が拡大し、1970年代にメガ・チャーチが現れ始めます。


【韓国教会の問題点】
・一部のプロテスタント大型教会では信者の献金が必ずしも適切に使われず、牧師が蓄財をして贅沢をしていることがテレビ番組で取り上げられ批判を受けました。
(献金はクリスマスや復活祭、教会の建設のために使われるもの)

・教会を設立した牧師が担任教師と言う立場を自分の息子に継がせようとする世襲制が問題視されています。教会の収支が所属する信者や、長老と呼ばれる教会の役員たちにもほとんど知らされない状態となるからです。

・宗教団体は非営利団体なので免税の規定は無いものの実際には非課税が慣行化されています。そのため収支を不透明なままに、実際の収支を聖職者しか把握していない所がある。


・韓国の信者はシャーマンが神と人間の仲介者を果たす巫俗(ふぞく)信仰に慣れているために、牧師を祭祀と見る傾向が強いといわれます。

・牧師はカリスマ的権威を志向したり教権主義に陥ったりしやすくなり、不健全な神学やカルトを生み出しやすい状況を作り上げました。(聖書を曲解し、自分の主観によって解釈し語ったことを神の御言葉として偽装し、誤った福音を広めること)


以上、参考図書




3話で「하나남」という単語が出てきていることから、ソン・ミンチャン牧師はプロテスタントの教会の人間であるということがわかります。
하나남=プロテスタントの神様
하느님=カトリックの神様


そして「新しい教会は(建築主チョン牧師の)息子に任せることになった」という台詞……これはまさしく問題視されている世襲制そのもの。


その他、韓国社会が産業化していく過程で、農村部から都市部に人口が移動し、とりわけソウルの江南地域などに集中。
その後、その地域にメガ・チャーチが出現していった歴史もあったことから、住宅地として人口が急増していく時期は信徒も増えやすい傾向が見えます。
現在、チョン牧師やソン牧師がいる都市は大規模アパート団地が工事中であるため人口増を見越し、教会の開拓に力を入れていると考えられます。



知識としてはまだ全然足りないのですが、読み進める中で「?」という部分が出るその都度、調べていきたいと思います。