【第24回全州国際映画祭】私が観た映画、観たかった映画

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実は今回、思ったよりも映画を観ていません💦
はじめての全州旅行だったため市内観光の時間も取ったし、ひとり旅だから夜は早めに宿に戻るようにしたし、南原に遠出したりしていたので。。。


観た映画は4本。
観たかった映画はもっとたくさんー

観た映画

밤 산책 Night Walk(夜の散歩)


サウンドが全く入っていない実験的なドキュメンタリーは、ある町の夜の風景を見せながら進行される。
闇の中の月明かりや窓が映る画面にかわいいドローイングが重ねられ、続いて手書きで書かれた朝鮮時代の文人たちの詩が見える。

時間が空いたので突発的にチケットを購入。
予告編を観てちょっと怖い印象を受けていたのが記憶に残っていました。
実際には、怖いというよりは不思議な夢みたいな映像が延々流れていく作品で、人物描写も台詞もなし。
まさに「実験的な作品」。
こういう映画は映画祭ならではだと感じました。
(そして寝た)


신입사원: 더무비 The New Employee: The Movie (新入社員 : The Movie)


世間をよく知らないまま広告会社に就職するスンヒョンは、仕事の処理は完璧だが冷たいパート長ジョンチャンに片思い中。


(なんという雑なあらすじ紹介)
これはドラマ版もあって、日本でも配信されていたんですね。
そういうこともミリ知らで観に行きました。
理由はBLジャンルなので、キャラクター設定や話の流れはだいたい把握できるだろうと思ったので。
冒頭、新入社員クンの初出社日のドキドキ感、素敵な上司との出会いへのトキメキ感を劇場できゅんきゅん♡感じられたのが楽しかったです。
GVで監督がBLジャンルはファンタジーだと言われていて、まさにそんなファンタジー世界を満喫できました。
いろいろあっての大団円……からの、エンドロール後の前日譚に「お、お前~~~~( ><)ノ彡☆」とはなりましたけどね!


로스트 LOST


特殊な病気を患っているクレー射撃選手のテファ。
彼は、父親の肺を移植して生存した。
ところが父親は、手術直前に交通事故を起こし、遺体を遺棄した罪があった。
テファは父親が犯した罪に対する責任感のために苦しみながら、被害者の遺族を探す。

これは予告動画で視聴回数がかなり多かったので気になって観ました。
ちょっとサスペンスな感じもあって、主役の俳優さんが彫刻みたいに美しい!だけでなくて◎



코리안시네마 단편 2(韓国シネマ短編)

約2時間で5作品の上映というお得感。
ヤン・イクチュン出演の『찌개(チゲ)』がお目当てでした。(予告動画が公式YouTubeにアップされませんでした)

養子縁組のため、幼くして韓国を離れたエイミー。実の母親の顔が見たいと養父母の理解も得て渡韓する。
尋ねた先で出会ったのは、先日亡くなった母親の不在がまだ不慣れで難しいウンソン。
彼らにとってキムチチゲは各自の心の中に存在している母親とのつながりであり……。


この他の短編映画はこちら。



観たかった映画

트리오 TRIO


ダウン症候群のある人をほとんど見かけないモンゴルの深い田舎。
ダウン症候群を持って生まれたジャン。
母親は彼を穏やかに育てるために人から遠く離れて暮らすことを選んだが、やがて母親は世を去りジャンは精神的、感情的、身体的苦痛から困難な時間を経験する。
そんな中、仏教僧侶に会い、彼の助けでモンゴル遊牧民の伝統に従って葬儀を行い、自ら生きていく方法を学ばなければならない時期にきていることを知る。

チケット購入にまごついてしまったため機を逸し、発売の翌日にSOLD OUTしていた作品です。
モンゴルの自然、伝統的な葬儀、音楽、そしてジャンを観たかった。



어디로 가고 싶으신가요(どこに行きたいですか)

キム・エラン作家の同名短編小説を映画化。
突然の事故で夫のドギョンを失い、一人残されたミョンジ。
ミョンジは悲しい現実を避けてポーランドのワルシャワに向かい、昔の友人に会うが、友人に夫の消息を伝えることも、彼の死を悼むこともできない。
この映画は「死を記憶する方法、その死を共に記憶してくれる人々」から希望を描く。

キム・ヒジョン監督の前作品『프랑스여자』を観ていたことと、チョン・ソクホ、キム・ナムヒ出演ということで観たかった作品。
映画祭閉幕式上映作品だったので私の旅程と合わず。


설행_눈길을 걷다 Snow Paths(雪行_雪道を歩く)


ジョンウはアルコール中毒治療のために山中の療養所を訪れる。
そこで会った修道女マリアと微妙な感情を交流しながら回復の芽を探すが、結局酒に対する誘惑を振り払うことができない。


パク・ソダム主演!観たい!と思ってチェックしたら、これもキム・ヒジョン監督でした。
こちらも私の全州滞在期間と合わず観れませんでしたㅠㅜ


우리는 천국에 갈 순 없지만 사랑은 할 수 있겠지(우.천.사) No Heaven, But Love. (わたしたちは天国に行けないけれど、愛はすることはできるよ)


1999年、暴力が蔓延していた終末論の時代。
あの時代に、どの夏よりも熱かった少女たちの愛と友達同士の友情を扱った話であり、
様々な立場の女性の姿を丁寧に描く。

略して우.천.사(ウ.チョン.サ)。青春物とクィアメロジャンルを混合した作品。
監督はクィア監督としてファンも多いらしく、今回の映画祭中いちばん早くSOLD OUTしたそうです。
日本でも公開されるといいな。


어쩌다 활동가 Warm Welcome(たまたま活動家)


敬虔な教会の執事として生きてきた私の母イ・ユンジョン。
セウォル号惨事以後、教会を辞めた母が通うようになったのは、移住民人権団体事務室。
ユンジョンの夫は彼女の活動に不満を持ち、娘であり、この映画の監督でもある「私」は、母の変化が不思議で、見慣れなくて、でも素敵に見え、2年半の間カメラに収め始める。


社会的な事件によって突然変わってしまう個人の生活、感情。
お母さんのような人たち、映画を通して出会った移民の人たち、関わった全ての人たちのドキュメンタリーという点に興味を持ちました。
こういう映画こそ、映画祭で出会いたい。




今回全州で出会う機会を得られなかった作品たちに、いつか、どこかで出会えたらと思います。