感想『ソウル・マイハート』 ジェットコースターに乗っているような読書体験

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黒田福美さんを知らずにこの本を古書店で手に取った。
解説を読んで「あーっ、映画タンポポの生卵口移しの人か!」とその部分でピンときたものの、韓国カルチャーに最近ハマったばかりの私には韓国通で有名な女優さんという意味では全く馴染みのない方で、白紙の状態でこの本を読み進めた。
バレーボール選手に憧れたことがきっかけでラジオ講座から韓国語を勉強し半年後には初渡韓、その後さまざまな出会いや体験を経て、その憧れのバレーボール選手に「再会」するところまでがこのエッセイで語られている。


Twitterのタイムラインの投稿を見ているような気持ちになった。

韓国カルチャーにハマってからは韓国関連の話題だけを追う、いわゆる「コリアカ(コリアンアカウント)」を作って、毎日流れて来る情報にわくわくして過ごしている。
タイムライン上にはアイドル好き、コスメ好き、韓国語学習者、旅行好き、食べ物好き、ドラマ・映画好き、その他いろんな人がいるけれど、流れて来る韓国好きの皆さんの投稿はどれも勢いがある。
冬のソナタ大流行時代に「韓国まで追っかけするおばちゃんたちパネェな・・・」と冷ややかな目線で傍観していたものだけれど、いざ韓国カルチャーに足を突っ込んでみると「わ か る」、このひと言に尽きる。

韓国にハマる人というのは、大なり小なり情熱的・爆発的な思いを秘めているような気がする。
私自身、2017年に公開された映画『新 感染』で韓国映画って面白い! と目覚めてからあれよあれよという間にその年のBTS大阪ツアーに行ったり、年末にはひとりで初渡韓を果たしていた。



1995年刊行だけれど、黒田さんの身の上に起こった悲しい事件を含めて、体験談、韓国への思いを綴った本書からはまったく古さを感じなかった。
次から次へと押し寄せてくる黒田さんの体験記に乗せられて、すぐに読み切れた。


ソウル マイハート (講談社文庫)

ソウル マイハート (講談社文庫)